ほぼ童貞日記

24歳男性です。性のことをロジカルに話すのが好きです。しんみりとした性の話を聞くのも好きです。

風俗初心者が上野の風俗で5万円をぼったくりされた話

はじめに

昨晩、上野の風俗でぼったくりを受けました。予算1万5千円のヘルスを利用したいと伝えたはずが、結果的に計5万5千円を支払うはめになってしまいました。バイブを使った手コキのサービスで、客引きの男性に1万5千円、女性に4万円を手渡ししました。ぼったくりだと気づいた時にはかなりのショックを受けたものの、後に引くことができず、予算を大幅に上回るお金を渡すはめになりました。

自分の気持ちを落ち着けるとともに、皆さまの参考にするべく、今回のぼったくりの様子を詳しく書き残しておこうと思います。

 

経緯

風俗を探して夜の上野をうろつく

昨晩は妙に性欲が亢進していて、家に帰るまで我慢できそうになく、上野の風俗で抜いてもらうことにしました。事前に「シティヘブンネット」のサイトで検索をして、いい感じの箱ヘルを2軒ほど目星を付けて、google mapを頼りに夜の上野まで歩いてきました。予約をせずに、飛び込みで会える女の子に会えたらそれでいいやと思っていました。

 (以下は当初検討していたヘルス2軒)

サンクチュアリ - 上野/ヘルス|シティヘブンネット

 

しゃんぜりぜ - 上野/ヘルス|シティヘブンネット

www.cityheaven.net

 

 

ところが、いざ店に着いて受付に確認してみると、1軒目は待ち時間が40分ほど発生している上に好みの女の子が空いていませんでした。すぐ近くにあった2軒目にいたっては、今日はもう終了してしまったとのこと。やむを得ず、箱ヘルをあきらめることにしました。

箱ヘルで抜いてもらうという案はなしになりました。けれども、このまま大人しく帰宅して家で一人でオナニーをする気にはなれませんでした。しばらくお店探しを続けて、条件のいいお店で抜いてもらて発散したいという気分でした。いわば自分は性欲に支配されていました。

 

客引きの男性に声を掛けられ、案内を任せてしまう

さきほどの2軒から退散して辺りをうろうろしている際、今度は風俗の無料案内所を使ってみようと思い立ちました。そうすれば、経験豊富で業界に詳しいスタッフがぴったりの風俗店を紹介してくれるにちがいない。そう考えた僕は、案内所のあたりへと歩いていくと、誰かが「なにかお探しですか」と声を掛けられました。気さくで話しやすい雰囲気だったこともあり、この人は案内所の人間なのだろうと推測しました。向こうの方から声を掛けてくれてちょうどよかったと思い、その男性に案内を任せることにしました。

 

まず希望する業種や女の子の好みを訊ねられて、ヘルスのおっとりとした清楚な女性が希望だと伝えました。次に予算はいくらぐらいかと聞かれて、1万5千円ぐらいで考えていると答えました。

男性のスマホに表示されていた風俗ナビサイトの、お店のリストと女の子リストを見せてもらい、自分の好みに合った女の子1人を指差すと、彼女は今の時間帯はちょうど空いているとのことでした。思わぬ幸運です。さらに、本来は60分2万2千円のところを、特別に1万5千円に引き下げると約束してもらいました。それならぜひということで、その女性にお願いすることにしました。そして男性の手配で、いま近くのレンタルルームに案内されることとなりました。

今になって振り返れば、お店の値引きをしてくれる辺りは今から思えばいかにも怪しい提案です。けれども、当時の僕は男性の言葉をすっかり信じ切っていました。「お店側にとってもこのまま客がいないまま1日を終えるよりは、少し値引きをしてお客さんに付いてもらった方がお得なのだろう」と一人で納得していたからです。さらには、「値引き制度があるのを知らなかった。やっぱり案内所の人に声を掛けて正解だったな」と無邪気に喜んでいました。ぬか喜びとはまさにこのことです。

 

レンタルルームと女性の登場

客引きの男性に案内されて、雑談をしながら近くにあるレンタルルームに向かいました。すぐ近くにあった古いビルのエレベーターに乗って、2階のレンタルルームに着きました。まずは受付で60分2000円を支払い、部屋に入ってからは男性に1万5千円を手渡しました。予算の通りの金額です。

女の子はあと5分ほどで到着するとのことです。到着するのが思ったより早いんだなと感心していました。男性はその辺りで役目を終えて去っていき、僕は女の子が来るのを待機する時間となりました。

 

5分ほどして、女性がやってきました。薄暗い部屋でマスクをしているため、やや判断しづらいですが、どうも40代以上のおばさんのようです。いま思えば、さっき写真で見た女性と実際にやってきたおばさんは別人だったのですが、当時の僕はあまり深く考えませんでした。写真の加工が激しかったのか、それか急きょ予定が変更になったのだろうと考えて、あまり気にせずプレイを進めることにしました。

まずは一人でシャワーをしました。レンタルルームのシャワー室はやや狭いものの、日中の汗を洗い流し、ボディソープやシャンプーを使って体を一通りきれいにしました。
シャワーを終えて体を拭き終わったら、うつ伏せになって簡単なマッサージから始まりました。その後仰向けに変わってマッサージをして、手コキへと移行しました。ゆっくりとした動きが気持ちよく、快感に身を委ねていました。

 

「一番下のコースで2万円になります」という突然の宣言

5分ほど経ったところで、相手の女性は「何をしたいですか」と切り出しました。性感マッサージや、バイブの使用、女性のオナニー鑑賞など、いろんな選択肢を示した上で、「お金を払ったらいろんなことができますよ」とのことでした。こうした追加料金について、「オプションですか」と尋ねてみたところ、「いえ、どのプレイにもお金が必要なの。一番下のコースで2万円になってる」と告げられました。予想外の発言に、かなり驚きました。「もともと予算1万5千円ということでお願いして、さっきの男性にすでに1万5千円を渡しています」と主張しましたが、「それはお店に支払うお金だから。女の子のサービスのためのお金は別のお金が必要になるの。一番の下のコースで2万円になる」と言われて、取り合ってもらえません。「それでは予算を大幅に超えてしまう」と泣き言を言いましたが、相手の女性は動じません。もうこのまま帰ってしまおうかと考えましたが、さすがにここで帰ってもらうのはルール違反だろうし、店の人間に厳重注意でもされたら大変だという心配もありました。

何度か問答をしたのち、抵抗するのはあきらめて、おとなしく2万円を払うことにしました。その後も「よければバイブを使ってみない? 1万円あれば世界が広がるよ」と説得されて、結局3万円を支払うことに同意し、その場で一万円札3枚を女性に手渡ししました。その後ももっとお金を足してみないかとしつこく言われましたが、「これでも十分予算オーバーなんです、3万円で勘弁してください」と言ってはねのけ、ようやく引き下がってくれました。

 

「本来なら2万円のところを、1万円にまけてあげます」

3万円を払い終えたところで、バイブを使ったプレイが始まりました。玉袋の周りをバイブでなぞりながら、片手で手コキをするプレイです。バイブを使ってもらうのが人生初ということもあり、先ほどよりも興奮してきました。元々興奮しやすい性質ということもあり、どんどん気持ちよくなっていき、射精の感覚が近づいてきます。

無邪気に快感にひたっていると、相手の女性から新しい提案がありました。せっかくだから、お互いを責めながらの方が良いんじゃないかと。あと1万円を足せば、女の子の体にバイブを当てられるという提案です。「やったことないでしょ?本来なら2万円のところを、今だけ1万円にまけてあげる」とのことです。

でも、ただでさえ予算をオーバーしているのに、この上さらに1万円を追加するとなるとかなりの出費になります。このまま歯止めが利かなくなったらどうしようと不安に駆られました。追加の1万円について、「せめて5千円になりませんか」と交渉を試みましたが、「もともとこれは2万円なんだから」と請け合ってくれません。

仕方なく、僕は追加の1万円を渡すことにしました。この時点で客引き1万5千円+レンタルルーム2000円+女性に4万円の、計5万7千円を失ってしまいました。

 

1万円が水の泡に

追加の1万円を受け取った後、女性はしぶしぶといった様子でパンツを脱ぎ、僕の方に女性器を向けてきました。バイブを自由に当てて良いよと。とはいえ、明かりがほとんど付いておらず、また僕が眼鏡を外していることもあり、女性器の様子がよく分かりません。手探り状態で、陰唇やクリの辺りにバイブを当てていきました。


僕のペニスの方はと言うと、先ほどのバイブとローション手コキに加えて、透明なオナホを使った上下の運動が始まりました。これがかなり気持ち良くて、20~30秒ほどで果ててしまいました。1万円を追加してから1~2分の間の出来事です。射精を終えた直後、「今の1万円はなくてよかったじゃん……」という考えに襲われました。

 

射精した後に現実に引き戻される

僕がオーガズムを迎えたことで、プレイはフェードアウトしていきました。プレイが終わったので明かりを付けてみると、相手は予想以上のおばさんです。50代でもおかしくないような見た目です。「気持ち良かった?満足?」などと感想などを聞かれました。

けれども僕はその時賢者タイムに入って平常心を取り戻し、いま起こっている事態の異常さが徐々に分かってきました。

「全部で6万円ぐらい使ってしまった……こんなことならソープに行けばよかった……」

「人によると思うよ。ソープではできないプレイがうちではできるから。今日は下の方のコースで時間も60分だったけど、もっとお金を積めばここでしかできないことがたくさんできるよ」

「いや、もういいです……」

相手は動じることなく自分を弁護しているものの、険悪な雰囲気になっていきます。これ以上僕が主張を続けたところで、お金が返ってくるわけでもなく、あまり生産的ではないなということに気づきました。それで、相手を非難することをあきらめて、あまった時間にかんたんな雑談を交わしていました。

 

帰路につく

シャワーでローションを洗い流し、服を着て、今日のサービスは終了です。お礼を言って、レンタルルームを後にしました。エレベーターで1階に行き、「本日はありがとうございました」とお礼を伝えて、解散しました。プレイ自体はそれなりに気持ち良かったものの、お金をだまし取られたことによる不快感の方がはるかに上回りました。

道路に出ると、さっきよりも人が増えています。スキンヘッドの人や目つきが悪い人が何人かうろついていて、暴力団の関係者だろうかと思うと怖くなりました。僕はとんでもない場所に足を踏み入れていたのだと思うと、恐ろしくまた情けない気持ちになりました。誰かに絡まれないように、かなりの早足でその場を後にしました。

駅に着き電車に乗って一安心したものの、総額約6万円を失ったことを思うと何も手につかず、上野から池袋に着くまでの間中、車内でぼーっと突っ立っていました。

 

おわりに

以上、上野の風俗のぼったくりにあった事例を紹介しました。今回の僕は危険な風俗の客引きの情報を何も知らずにのこのこと相手の提案に乗ってしまい、まんまと騙されてしまいました。無知ゆえに悪質なぼったくりに引っかかってしまったことにつくづく嫌気がさし、自己嫌悪が続いています。

なお、担当の女性に「みなさんは平均いくらぐらい支払われるのですか?」と聞くと、「人によるけど、10万円20万円とか、30万円ほど払う人もいる」とのことでした。今回僕が6万円弱払ったのは、まだまだかわいいものだったのかもしれません。より大金にならずに済んだのが、不幸中の幸いと言えるかもしれません。

 

ともかく、風俗を利用する時には性欲に駆られて目先のサービスに飛びつくことなく、事前に情報収集を入念に行った上で良心的なお店を選ばなければいけないなと痛感しました。

今後しばらくは風俗を控えたい気分ですが、次から風俗に行くときには十分気を付けなければと思う次第です。

 

(余談)根っからの悪人とは言い切れない ―敵の擁護―

なお、このぼったくりの案内をした客引きの男性とは、レンタルルームに向かうまでに話が弾んでいました。聞いた話によると、その男性は二浪して大学に入ったものの、学業になじむことができず、結局大学を中退してしまったそうです。大学生活で何も得たものがなく、ただ奨学金の返済だけが残っただけだと。それから必死に働いて、1~2年前にようやく全て返済し終えたという話です。

この話を聞いて、男性を根っからの悪人と決めつけるわけにはいかないなと思いました。大学中退でお金を返す必要に迫られて、やむを得ずこのぼったくりの仕事を始めたのかもしれない。それ以外に生計を立てていく手段が見つからなかったのかもしれない。仮に僕がもしも同じ状況に置かれて、お先真っ暗の状態でこの客引きの(おそらくは好待遇の)仕事を見つけたら、同じように悪事に手を染めていたんじゃないか。悪質なぼったくりではあるけれど、この男性は根っからの悪人とまで言い切れないんじゃないかと感じました。彼は悪の組織の中で悪質な仕事に従事しているけれど、その人自身が悪人であるとは断言できないように思いました。

もちろん、いくら考慮すべき事情が存在するからと言って、悪質な行為を許していいという話にはなりません。悪に対してはしかるべき裁きが加えられる必要があります。ただ、現実的な問題として、すぐにこうした連中を一掃することは難しいことでしょう。彼ら悪質な客引きが上野の夜の街をうろついていることを意識し、今回の僕のような失敗を犯さないよう、注意してほしいと思う次第です。